加熱タバコ JT・アイコスの特徴と販売

加熱タバコが登場してから品薄の状態が続いていますが、
これほど目にみえた人気が爆発している理由は明確なものがあります。

加熱タバコが人気の理由・特徴

煙が出ない、灰が出ない

かねてから「受動喫煙」で風当たりの一番強かった点が無くなる。(※)
ここが一番の人気の理由でしょう。ここでいう「煙」は「受動喫煙」となる有害な煙のことで、実際、目に見える煙は出ます。「タバコを吸っている」という実感を得られることも喫煙者にとって魅力ではないでしょうか。
※100%、すべての有害な煙が出ないということではありません。紙巻タバコに比べて大幅に有害な成分を含む煙が削減されるということで、この点には注意。

灰が出ないことから、前述したように喫煙スペースを探す必要も、デスクを汚すこともなくなる。灰を落とす心配が無いということは、安全にもつながる。

火を使わない

スイッチひとつでタバコの味わいを損なわない、火を使わないということはライターが必要無くなり、安全面でも大きな利点。

利便性と他者への気遣い

加熱タバコが人気のワケは色々考えられますが、
まず屋内での禁煙がオーソドックスになりつつあり、「受動喫煙」への考えが根付いてきたことと、喫煙スペースも徐々に少なくなり喫煙者にとって肩身がせまくなってきたこと。

また、喫煙者自身にとっても喫煙による他者からの目線や、灰が出ないことから喫煙スペースを探し歩かなくても良い点、そして「堂々と吸える」ように。
なるべくしてなった、そんな人気商品ですね。

加熱式タバコの仕組み(普通のタバコの違い)

加熱タバコは文字通り、熱を加えて、タバコの「蒸気」を吸い込むという仕組みになっている。第三者だけではなく、喫煙者自身にとっても有害物質の成分が大幅に減るということだ。

「アイコス」の商品を例にしてイメージを伝えると、電気によってタバコを加熱し、通常のタバコと同じように吸い込む。20本入り460円、1本で14回吸い込むかもしくは6分間という、通常のタバコとほぼ同等の楽しみ方が可能。

アイコスが「加熱タバコ」全国展開を開始

加熱タバコの販売一番手は、アイコス/iQOS(フィリップ モリス ジャパン)。

2015年9月1日より販売を展開、全国販売を念頭に入れていたがあまりの需要に供給が追いつかず、予告していた全国販売を延期している。現時点では、2016年4月中旬には全国販売を開始したいとしている。

JT(日本たばこ産業)も3月1日から販売に手掛ける。

アイコスはマルボロ、
JTでは現在メビウス(旧マイセ)やピアニッシモなどが商品名に並ぶ。

販売場所・地域

販売開始からこの短期間で、喫煙者のうち10万人もの数が加熱タバコへの切り替えをしているという。それほど魅力と需要がマッチしていることがうかがえる。アイコスの一手からも供給不足感があるが、確実にこれから全国に広まっていくと思われる。

3月1日時点の販売場所・地域は以下の通り。

  • アイコス(コンビニでも取り扱い)
    北海道、宮城、千葉、埼玉、神奈川、東京、
    愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡
  • JT
    福岡

アイコス(フィリップモリスジャパン)※販売時期を確認できます
JT ※販売商品を確認できます
JT Ploomオンラインショップ

販売停止中情報

予想以上の反響による供給への遅れは、JTでも発生。
福岡とオンラインショップでしか販売されていないにも関わらず、公式では「予想をはるかに上回る注文」があり、人気銘柄「メビウス・フォー・プルーム・テック」以外の一時出荷停止するとの内容を発表している。

加熱式タバコには先駆者がいる

今は「加熱タバコ」がかなり取り沙汰されていますが、以前、「電子タバコ」が注目を集めた時期がありました。加熱式タバコが登場し、”前にもこんな商品、あったなぁ”と感じた方もいると思います。

歴史がある分、安全性の研究も進み、楽しめる味の幅も増えています。国内で有名なのはイータバコで、加熱式タバコと同じく「充電」をして様々な味を楽しめるのが電子タバコです。

電子タバコも加熱タバコ同様、喫煙による負担軽減や受動喫煙を考えた画期的な商品でした。現に今でも電子タバコには人気があり、むしろ人気は衰えずにこちらも利用者は増えているとみられます。(でなければ電子タバコ自体が消えています)

禁煙につながるか?を考えてみる

国内販売の電子タバコはニコチンが一切入っていません。(法律によりニコチン入りは規制されています)ニコチン入りの電子タバコも存在しますが、個人輸入しか手段がありません。

ニコチン無しの電子タバコと、加熱タバコ。
禁煙のために電子タバコに切り替える方もいますが、効果の程はどうなのでしょうか。参考:「すぐ禁煙」するなら電子タバコ!?すぐ禁煙の効果や費用・口コミを解説

成功した方もおられるようですが、ヘビースモーカーの場合は簡単に断ち切れるものではありません。真剣に考えているなら、加熱タバコに慣れたら電子タバコとのように段階的な流れでシフトしていく必要があるかもしれません。